日比野ドクターのエイジングビューティー講座
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エイジングビューティー講座

インナー美容について

インナー美容に興味はあるのだけど、どう取り入れていいのかわからない。なんとなくサプリメントをとってはいるけど、自分にあっているのかよくわからない、という方も多いのではないでしょうか。今回は、アンチエイジングドクター日比野佐和子先生に、「インナー美容」の基本的な知識をわかりやすく教えていただきました。

美しさは体の中から。
内側の健康が、外側の美しさにつながります。

-- 最近、美容ドリンクや美容食品などが人気ですが、こうした体の中からとるインナー美容には、どのようなメリットがあるでしょうか?

肌は、臓器の一部。便秘をすればニキビがでますし、疲れやストレスが溜まると肌の調子が不安定になったりしますよね? 同じように、肌を作り出す血液や細胞から元気にしていかないと、真の美肌にはならないですね。内側を整えてこそ、良い細胞、良い肌が生まれます。
老化は、20代後半からはじまると言われています。年齢に関係なく、若い頃から内からもエイジングケアすることが大切だと思いますね。

-- インナーケアには、食べ物からとる方法も、サプリメントやドリンクなどからとる方法もありますが、どのように取り入れるのが良いでしょうか。

本来は食事でとるのがいちばんです。ただ、現代の不規則な食生活やストレスなどで、食事だけでは充分にとることは難しいですよね。したがって、きちんとした食事を心がけながら、補助食品としてサプリメントやドリンクを取り入れるのが効果的だと思います。

-- 自分に必要なサプリメントや自分に合った形状を選ぶコツはありますか。

美肌のためならビタミンCです。アンチエイジングの分野でも注目のコラーゲンやヒアルロン酸などが入っているものもおすすめです。あとは、抗酸化作用の期待できるものですね。目的にあわせて、食事だけではとれないものを上手に取り入れたいですね。また、形状については、顆粒やドリンクは、さっと飲みやすいですよね。ただ、味が苦手というような方には飲みやすいカプセルがおすすめです。自分が飲みやすく続けられるものを選ぶことが大切だと思います。

-- なかなか続けられない、という方も多いと思います。上手に続けるためのコツは何かありますか。

カプセルであれば粒の量が少ないものでしょうか。毎日、複数のものを何粒も飲むのは結構大変ですから。凝縮された成分がミックスされていて、1日に数粒とればすむものがいいと思います。

-- 先生は女優やスポーツ選手など、セレブリティの方々も多く診られていますね。そんな方々におすすめしているインナーケアの具体例や、その効用などを教えてください。

ビタミンCをおすすめすることが多いですね。ビタミンCは疲労回復や美容効果など、体の健康と美肌のために大切な成分です。また、抗糖化作用のあるものや、アスタキサンチンなどの抗酸化作用の高いものも推奨しています。

●朝と夜がおすすめ

-- おすすめのとりかたやタイミングなどがあれば教えてください。

朝起きてからと夜ですね。夜は摂取してからすぐ眠るのは体によくないですので、少なくとも就寝の2時間以上前にとるようにしてください。また、冷たい水は胃腸の動きが鈍くなり吸収率が下がってしまうので、ぬるめのお湯で飲むのがベストです。

-- 先生自身、どのように美容食品を取り入れていらっしゃいますか。

糖化系は必須ですね。あとは抗酸化系と持続型のビタミンC、プラセンタのサプリメントです。いろいろあると、飲んだ、飲まないをつい忘れがちになってしまうので、さまざまな成分が一度にとれるサプリメントは優秀だと思います。

-- 最新のインナー美容のトレンドがあれば教えてください。

糖化成分はトレンドですね。WHOから薬用植物として取り上げられている南米産ハーブのキャッツクローや、メロン抽出物も注目しています。ロートさんから出ているインナーアプローチのシリーズは理想的な成分が入っていますよね。この間も、シンガポールに持参しました。

●体内に溜まった毒素や老廃物を外にだして、いいものを取り入れる

-- お肌の乾燥やハリの低下が気になる冬。おすすめの食材を教えてください。

旬の果物と、旬の野菜ですね。旬の食材はビタミンやミネラルが豊富です。野菜は茹でると水溶性の成分がでてしまうので、スープまで飲める料理や、タジン鍋など蒸す調理がいいですね。また、タンパク質のアミノ酸組成が人間に近い豚肉、なかでもコラーゲンを多く含む豚足や、皮つきサーモンもおすすめ。サーモンを入れた北海鍋や、乳酸菌が多く腸のデトックス効果が期待できるキムチ鍋なども、美肌に効果があると思います。また、キノコ類は水溶性食物繊維が多いので、デトックス効果が高いです。腸の中をキレイにすることも、全身のキレイにつながります。デトックス効果のある食品で悪いものを外に出し、いいものを取り入れることが大切だと思います。

-- 話題のコラーゲン鍋は、肌にどのような効果がありますか?

タンパク質の一種であるコラーゲンは、そのまま肌のコラーゲンになると誤解されることが多いですが、実は体内に入ると、一度アミノ酸やペプチドに分解され吸収されるため、直接コラーゲンが体内に吸収されるわけではありません。しかし、京都府立医大の研究グループによりますと、間接的にコラーゲンペプチドが体内の線維芽細胞の再生を活性化させている可能性があることも示唆されています。また、「コラーゲンを摂取した」という、プラシーボ効果もあると思います。恋をすると若返る、というようにホルモンの分泌を促したりするのかもしれませんね。

エイジングについて考えるときは、いままで外側のスキンケアばかりを気にしがちでしたが、体の内側からキレイになることが大切なのですね。旬のものをおいしく食べ、必要に応じて補助食品としてサプリメントやドリンクを取り入れる。体の内側に気を配ることは、心の健康にもつながるのかもしれません。皆様もぜひ、内側と外側、そして心と体の健康を心がけ、バランスのとれたアンチエイジングに取り組んでみてはいかがでしょうか。
日比野先生

日比野 佐和子先生 プロフィール

内科、皮膚科、眼科医、アンチエイジングドクター (抗加齢学専門医)
大阪大学医学部大学院医学系研究科卒業・博士課程修了。
同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学准教授を経て、現在はルイ・パスツール医学研究センター 基礎研究部 アンチエイジング医科学研究室室長。
専門分野は欧米のアンチエイジング医学以外に、中医学、ホルモン療法、プラセンタ療法、ホリスティック療法、植物療法(フィトセラピー)、クリニカルアロマセラピー、アフェレーシス療法と多岐にわたる。真摯でフランクなカウンセリングが、スポーツ選手やセレブリティに人気。