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~今日からはじめる。つづけられる。~日比野ドクターのエイジングビューティー講座
最終回

アンチエイジングドックについて

最近、TVや雑誌などでよく見かける「アンチエイジングドック」。人間ドックとどう違うのか、疑問をもった方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、人間ドックとの違いや、どんな検査項目があって何がわかるのか、老化予防に大切なことなどを、アンチエイジングドクター日比野佐和子先生に教えていただきました。

体内年齢を知り、老化と向き合うために。積極的に活用したい「アンチエイジングドック」。

-- まず、「アンチエイジングドック」とは何でしょうか?

体内で老化が進んでいる、または進みそうな弱点を見つけ出し、予防するための検査です。現在健康な人こそ、受けるべきだと思います。

-- 「人間ドック」とはどう違うのでしょうか?

人間ドックは病気を見つけ、早期治療をするための検査ですが、アンチエイジングドックは健康であることが前提ですね。病気にならないように、自分の体内年齢や弱点を知り、予防をするための検査です。まずは、人間ドックにより、健康であることがわかった上で、アンチエイジングドックを受けられることをお勧めします。

-- アンチエイジングドックでは、どのような検査をするのでしょうか?

体内年齢を知るために、血管年齢、ホルモン年齢、筋年齢、神経(脳)年齢、骨年齢の、主に5つの検査項目があります。
血管年齢は特に重要で、食生活や睡眠、運動不足やメタボリックシンドロームなどの生活習慣が影響します。アンチエイジングドックの結果に基づき、生活習慣の改善や、ストレッチ、スローなエクササイズなど、その人の体にあった負担のかからない、適度な運動法などを指導します。

-- ホルモン年齢を知ることも大切なのですね。

ホルモン年齢も重要ですね。ホルモンは体の機能維持にとても大切ですが、その分泌量は年齢とともに変化するといわれていますが、例えば、女性ホルモンであるエストロゲンが下がることによって、更年期障害が生じるといわれています。栄養と睡眠、運動の三角形のバランスもとても大切ですね。きちんとした食生活と、質の高い睡眠をとりましょう。

-- 具体的にはどのような食べ物がいいのでしょうか?

豚足や鶏の脂肪のすくない皮の部分、イワシやサーモンなど良質なタンパク質をとるといいですね。夜にとるのがおすすめです。

-- 筋年齢はどのようにはかるのですか?

筋年齢では、体組成計で筋肉量を測定したり、握力などの基礎体力を測定します。筋肉が多いと基礎代謝があがり、太りにくい体質になります。歳をとっても元気な人は、筋肉がある方が多いですね。また、筋肉は無理につくるものではなく、ストレッチなどの軽い運動でつくれます。その意味でも、体に負担のかからないスロー・エクササイズが今、いろいろ注目されていますよ。

-- 神経(脳)年齢の維持にはどのようなことが大切なのでしょうか?

神経年齢の維持には、紙に書くという動作がいちばんいいとされていますね。漢字や文字を実際に手を使って書く機会が減った今の生活では、神経年齢が老化しやすいと言われています。コンピューターや携帯などを用いて、書くという動作がないままで、漢字が変換されるといった作業により、いざ、紙に字を書こうとしたとき、漢字が出てこないといった人たちも多いのではないでしょうか?ピアノなどの手の運動も効果的ですね。

-- 費用はどのくらいかかるのでしょうか?

検査項目によって変わりますが、5万円~10万円ぐらいでしょうか。気軽に受けられる金額ではないのですが、アンチエイジングドックは毎月受診するものではなく、半年や1年に1度の受診でいいと思います。検査項目も自分で選ぶことができます。アンチエイジングドックを受けることは、自分の現在の機能年齢をしっかり知るという前向きな考え方に基づくものです。自分の現在の状態を知り、偏った生活習慣をアドバイスしてもらうために、ぜひ利用したいですね。

「アンチエイジングドック」は、自分の状態を知るための、きっかけづくりでもあるのですね。体内年齢を知ることで、悪化している部分の改善やまた疾病の予防を行うことにより、いつまでも健康と若さを保ちたいものです。このアンチエイジングドック、最近では両親への贈り物として人気があるとか。自分のためにも、また大切な家族のためにも、皆様もぜひ「アンチエイジングドック」を受診してみてはいかがでしょうか。
日比野先生
内科、皮膚科、眼科医、アンチエイジングドクター (抗加齢学専門医)
大阪大学医学部大学院医学系研究科卒業・博士課程修了。
同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学准教授を経て、現在はルイ・パスツール医学研究センター 基礎研究部 アンチエイジング医科学研究室室長。
専門分野は欧米のアンチエイジング医学以外に、中医学、ホルモン療法、プラセンタ療法、ホリスティック療法、植物療法(フィトセラピー)、クリニカルアロマセラピー、アフェレーシス療法と多岐にわたる。真摯でフランクなカウンセリングが、スポーツ選手やセレブリティに人気。
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