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~今日からはじめる。つづけられる。~日比野ドクターのエイジングビューティー講座
9月のテーマ

目元のアンチエイジング

人の印象は目元で大きく変わります。また、第一印象は目元から感じるという人も多いのでは。でも、年齢がはっきりと現れてしまうのもまた、この目元ですね。そこで今日は、「目元のアンチエイジング」について、アンチエイジングドクター日比野佐和子先生に、お話をうかがいました。

よく笑うことで顔の筋肉が鍛えられ、血行もよくなって、目元の若々しさが保てます。

●老化は目元から

-- そもそも、目元の皮膚や筋肉には他のところとは違った特徴があるのですか。

目元は体の他の部位と比べて、皮膚の厚みがとても薄いんですね。だから刺激を敏感に感じやすい部分なのです。また、骨の模型を思い出してもらえばよくわかると思うのですが、目のまわりだけが皮膚の下に骨がありませんね。ですから、むくんだり、へこんだり、やつれたり、そんな体の状態が出やすいんですよ。ですから目元は年齢を隠すことができないだけでなく、今日は疲れてるなとか、睡眠が足りないな、といった体調が表れやすいのですね。

-- 実際、人の印象や年齢を顔の中のどこで判断しますかというアンケートでも、ダントツで1位なのは目のまわりなんです。

歳をとるとともに皮膚の弾力性が落ちてくるとしわができます。皮膚を構成しているコラーゲンなどの成分が減り、血液の流れが低下してくるからですが、その影響が、目の周りには特に出やすいのですね。また、栄養不足も睡眠不足も、くまやむくみなどのかたちではっきり出てしまうんです。

-- では、くまを予防するためにできることは何でしょうか。

まず、目元の集中ケアが必要です。くまはメラニン色素の沈着や血流のうっ滞(血行不良)によって起こるので、くまの予防には、皮膚の新陳代謝を上げて、老廃物やメラニンの排出を促すことがポイントです。そのために大切なことは、血液の循環をよくすること。軽いマッサージで血流を促すことで、ある程度くまは抑えられます。また、睡眠を十分にとることも重要ですね

-- マッサージの上手な方法を教えていただけますか。

リンパのマッサージがおすすめです。リンパには深いところを流れるものと浅いところを流れるものとがありますが、目元のケアで特に大切なのは、表層リンパ。これは肌の表面から0.3mmの浅いところを流れている毛細リンパ管です。このマッサージは、こすったりせずに、なるべく顔の摩擦を避けながら行うことが大切。ポンポンと指先で軽くたたく感じで、ソフトタッチによるマッサージが理想的です。血行促進にもつながります。マッサージというと、ついつい強く行った方が効果がありそうに思えますが、マニュアルリンパドレナージといって、浅い層にあるリンパ管の弁の開きを促す程度のごく軽い圧の方が、皮膚への負担もかからないし、血行の促進につながります。

-- では、目元のたるみはどうしてできるのですか。

たるみができるのは、目のまわりの筋肉がゆるんでしまうからですね。表情筋がゆるんでくるとたるみが出てきますし、さらに眼窩の脂肪が前方に突出して目の下に目袋のたるみ、ふくらみが目立ってきます。また、それが日常同じ状態で維持されると深いしわの原因にもなります。私のところへは、たるみや小じわの悩みで訪れてくる患者さんも多いですよ。

-- では、たるみへの対策に効果的なことを教えてください。

まず保湿を心がけるようにアドバイスしています。また、たるみもそうですが、目元の老化を抑えるためには、顔や目元の筋肉を動かして鍛えることが効果的です。目の眼輪筋を鍛える運動、これは目をあけたり閉じたりする運動で、上まぶたをあげる筋肉(上眼瞼挙筋)が鍛えられます。また、眉毛を上げ下げする運動もいいですね。

-- ところで、目元の老化は人それぞれで、目立つ方といつまでも若々しい方といらっしゃいます。どこに差があるのでしょうか。

表情の豊かな人ほど、目元のくまができにくいと聞いたことはありますね。考えてみると、目をよく動かすこと、筋肉をよく動かすことによって、血液の循環もよくなります。目と口をはじめ、顔全体の筋肉はつながっています。ですから顔はいろんな表情をつくりだせるのですね。笑っているときには、顔の筋肉を結構使っています。また、目元もよく動きますし、免疫系も活性化されます。よく笑う人は長生きするといわれますし、表情筋も鍛えられて若々しく見えますね。

-- なるほど。日頃からよく笑って楽しい生活を送っている人は、気づかないうちに顔のエクササイズもたくさんしているというわけなんですね。

●目の老化予防・改善は、日々の食生活から

-- では、目元のアンチエイジングあるいは目そのものにいい食品やサプリメントがあれば教えてください。

視覚にいいのは、アイブライト(植物のコゴメグサ)やビルベリーなどに含まれているポリフェノール系の成分です。ブルーベリーが目にいいというのは知られていますが、同じベリーの中でももっといいのがビルベリーです。カシスにも多く含まれるアントシアニンを高濃度で含んでいます。ほかにもDHAやオメガ3、アミノ酸のひとつのタウリン、これは、魚介類、特にカキやタコなどに多く含まれます。さらに生ガキやゴマ、大豆、レバーなどに多く含まれている亜鉛も、目には特に重要なミネラルです。

そのほか、目にいいものとしては、ビタミンA・Eなど、抗酸化系の成分が多いですね。抗酸化作用は目を紫外線から守る働きがあります。また、ビタミンCは皮膚も含めて、抗酸化作用が高いので、さまざまな面でいいですね。また、抗酸化に関わる成分は、緑茶などに含まれるカテキンもいいですね。ルテインは目の網膜の中心部にある直径2ミリの黄斑部の老化によって生じる加齢性黄斑変性症に効果が期待できる成分です。この成分を多く含むホウレンソウ、カボチャ、ブロッコリーといった緑黄色野菜やトウモロコシなどをとると、目の老化の予防、改善にいいでしょう。

-- アンチエイジングということでは、最近特に「糖化」が話題になっていますが。

糖化は糖がタンパク質と結合して、変性してしまうもので、変性してしまったタンパク質はもとに戻りません。糖化による産物が体内に増えると、皮膚も老化してしまいます。ですから、目元ケアには糖化対策も大切です。たとえば、目袋のたるみ、ふくらみの原因は眼窩隔膜が緩むことで、眼窩脂肪が突出することが原因ですが、そのケアの意味でも糖化を抑えることが重要です。

日比野先生のお話では、皮膚の老化の80%は紫外線による(光老化による)ものだとか。いまの季節は、夏の強い日差しにさらされてきた後だけに、特に目元の皮膚は大事にケアしてあげたいものですね。先生も、美容では目元ケアを特に大切にしているとのことでした。第一印象は目元から。皆様もぜひ、表情豊かな、いきいきとした毎日を送って、若々しく魅力的な目元を保ちましょう。
日比野先生
内科、皮膚科、眼科医、アンチエイジングドクター (抗加齢学専門医)
大阪大学医学部大学院医学系研究科卒業・博士課程修了。
同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学准教授を経て、現在はルイ・パスツール医学研究センター 基礎研究部 アンチエイジング医科学研究室室長。
専門分野は欧米のアンチエイジング医学以外に、中医学、ホルモン療法、プラセンタ療法、ホリスティック療法、植物療法(フィトセラピー)、クリニカルアロマセラピー、アフェレーシス療法と多岐にわたる。真摯でフランクなカウンセリングが、スポーツ選手やセレブリティに人気。
次号のテーマ:糖化について
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