
イギリスの『ザ・イーストボーン・カレッジ』にて英国流のハウスキーピングを学び、1988年、日本初の英国式フィニッシングスクール『ザ・クイーンズ・フィニッシングスクール』を神戸に開校。家事や作法の講師として、テレビ、雑誌、講演などでも活躍。

食器の絵柄とフラワーアレンジの色味を合わせて統一感ある卓上に。こんなさり気ないおもてなしが、お客さまに豊かな時間を届けます

『ル・コルドン・ブルー』ロンドン校で第1級調理師免許を取得したシェフでもある佐藤さん。オードブルなどの料理レッスンも好評
先生がフィニッシングスクールを開校されたきっかけは何だったのですか?
「30年前、某雑誌でハウスキーピングとマナーの連載をさせていただいたんです。当時、家事を楽しむなんていう考えはあまりなかったんですが、掃除や洗濯、料理を、楽しく効率的にする方法、おもてなしのポイントなどを紹介したら、思いのほか反響があって、家事やマナーを学びたいという女性が大勢いることを知って、開校を決意したんです」
家事を楽しめるのなら、学びたくなりますね。それに、学びの場であるこちらは、インテリアもお花も素敵で、お部屋にいるだけで嬉しくなってしまします。
「そう言っていただけると、こちらも嬉しいです。来てくださった方には、やはり心地よく過ごしていただきたいと思っているんです。空間を作るのに大切なのは、相手を思う心。それはイギリスも日本も同じなんですよ。例えば、和の暮らしでは、季節ごとの掛軸をかけ、お花を活けますね。これには、お客さまや家族に喜んでもらいたいというおもてなしの心と、思いやりが込められているんです。また、お客さまに喜んでもらいたいという気持ちがあれば、お掃除も空間演出も楽しくなるものなんですよ」
マナーやおもてなしは、“ルール”と捉えられがちですが、どちらも人を思う心が大切なんですね。年賀状や暑中見舞も、その人を思いながら送る、日本のよい風習だと思いますが、メールの普及で最近は送る人が減っていると聞きます。
「私は毎年、海外の友人からたくさんのクリスマスカードをいただくんですよ。仕事などではメールも便利ですが、やはり、手書きのものが届くと暖かみが感じられて、とても嬉しい。年賀状や暑中見舞もおもいやりのかたちのひとつとして、忘れないでほしいですね」
先生はご多忙にもかかわらず、お肌がつやつやとしておきれいです。そして、イキイキと輝いていらっしゃいますね。
「それは、ありがとうございます。お会いする方に失礼にならないよう、身だしなみを整え、キレイでいようと心掛けています。欧米ではホームパーティを開く際、奥さまは準備が終わるとドレスアップします。それもゲストへの敬意であり、おもてなしの心なんですね」
こちらの生徒さんは、家事やマナーを通していろいろなことを学ぶのですね。
「若い女性から80歳代の女性まで、ここで学ぶ人は本当にイキイキしていますよ。家事やマナーは実生活で活かせる上、真のおもてなしで、大切な人に喜んでもらえる幸せがあります。講座の後、図書館に行ってさらにお勉強される方もいらっしゃいます。好奇心や探究心を持ち続け、真摯に取り組むことが、女性を美しく輝かせるのだと思います」

佐藤先生とのお話を通して、本来日本人が大切にしてきた細やかな心配りの大切さに気づくことができました。人を重いやる心を忘れず、また、いろいろなことに興味を持ち続けられる、素敵な女性を目指したいと思います。
2010 年より、真のエイジングケアを提案するプレステージスキンケアブランド「エピステーム」を担当。さまざまな分野の美に触れながら、同ブランドが目指す美の心得を追求




